乳幼児の料金を払って新幹線に乗車する場合に気をつけたいことを、実際に名古屋〜熱海間で乗車した際の体験を元にまとめてみました。
チケットレス乗車を活用しよう
新幹線を利用する当日に、小さい子どもを連れて新幹線の切符を買うのはとても大変です。
事前にチケットを購入しておけば、子連れに便利な席をあらかじめ確保できて安心です。
ぜひ、ICカードを利用したチケットレス乗車を活用しましょう。
「スマートEX」と「エクスプレス予約」どちらを利用する?
年に数回しか新幹線に乗らない場合は、年会費が無料の「スマートEX」を利用すればOKです。
「スマートEX」と「エクスプレス予約」の違いは下記の通りです。
画像引用元:https://jr-central.co.jp/ex/point/smart-difference/
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画像引用元:https://jr-central.co.jp/ex/point/smart-difference/
子ども用のICカードを用意する必要はある?
6歳未満の子どもが親の膝の上ではなく、1人で新幹線の席を利用する場合は、子ども料金を支払う必要があり(JR東海のきっぷのルールはこちら)、子ども用のICカードを用意する必要があります。(子どもの年齢区分と必要なICカードについての分かりやすい資料はこちら)
そのため、我が家は事前に2歳の子に子ども用のICカード乗車券を用意しました。
子ども用のICカード乗車券を購入する際は、公的証明書等(健康保険証・パスポートなど)など年齢が確認できるものが必要になります。
事前にお住まいの地区のICカードを発行している事業者のサイトで調べてから購入しに行きましょう。
席はどこにする?
デッキに近い席を狙おう
私たちは名古屋駅から熱海駅まで、「こだま」に乗車したのですが、
行き(上り方面):13号車18番のA〜C席
帰り(下り方面):12号車1番のA〜C席
に乗車しました。
行きも帰りも進行方向に向かって最前列の3人掛けの座席にしましたが、トイレに近いので、乗車中に気軽におむつ換えに行けてできて便利でしたよ。
東海道新幹線の公式サイトによると、
【東海道新幹線】
・オムツ替えについては、奇数号車の東京寄りデッキにある洋式トイレ2箇所のうち、赤ちゃんマークが貼ってある方のトイレ内に、折りたたみ式のベビーベッドを設置しております。・授乳スペースとして、11号車「多目的室」をご利用になれます。ただし多目的室は、お身体の不自由なお客様のご利用を優先するため、ご利用がない場合に限りご案内することが可能です。ご利用の際は、乗務員までお申し付けください(なお、多目的室扉前に設置された二次元コードから、「東海道新幹線多目的室案内サービス」をご利用いただくことで、多目的室利用のご希望を車内係員へ伝えることができます)。
・また、N700S新幹線には、3,11,15号車にも授乳にご利用いただけるスペースを設置しています。ご利用の際は乗務員までお申し付けください。
※先約等によりご利用いただけない場合がありますので、ご了承ください。
となっているので、乗車中に授乳室を利用したい場合は、11号車付近の席にしておくと良さそうですね。
13号車18番のA〜C席付近の様子
座席の様子
荷物スペースがあり、通常の座席より足元のスペースが広くなっています。
公式サイトによると、進行方向に向かって一番後方になる場合は、特大荷物スペース付き座席になるようです。
我が家はコンパクトに畳めるベビーカー(サイベックスのリベル)とスーツケースは荷物棚の上に置き、赤ちゃんのお世話グッズが入ったカバンとリュックサックを足元に置いていました。
トイレの様子
ドアに赤ちゃんのマークがあるトイレの中に、折りたたみ式のおむつ替えシートがありました。
12号車1番のA〜C席付近の様子
座席の様子
トイレの様子
多目的室の外観
4.行きの改札口での注意点
ICカードの紐付けは慎重に
スマートEXを利用した新幹線のチケットレス乗車では、事前に手持ちのICカードを購入した指定席の座席番号と紐づけておく必要がありますが、子ども料金の座席に大人用のICカードの番号を紐づけないように注意してください。
私は、スマートEXのこちらのページで、交通系ICカードでの新幹線の乗車方法を予習していたにも関わらず、下記のような経緯で行きも帰りも改札で引っかかってしまったんですよね…。
最寄りの新幹線駅の改札口では、夫が自分のICカードで改札を通過し、私は自分のICカードと子どものICカードをピッとして、2枚のEXご利用表(座席のご案内)を手に入れて無事に改札を通過しました。
熱海駅に着いて、夫は改札をスムーズに出て、次は私と思い、自分のICカードと子どものICカードをかざしたところ、目の前でバタンと改札が閉まってしまいました。
慌てて駅員さんにICカードを渡して確認してもらったところ、C席が子ども用の座席になっていたのですが、そこに自分(大人)のICカードの番号を紐づけていて、子ども用の運賃で不正に乗車したような状態になっていました。
駅員さん曰く、「乗車時の改札は入れちゃうんですよね〜」とのことで、自分と子どものICカードを渡して不正が無かったことを確認、情報を訂正してもらって無事に改札を出ることが出来ました…(汗)
指定席購入時には、大人2枚、子ども1枚というように選択するだけで、どの座席に子どもを座らせるかということまでは自身で選択することが出来ない(する必要がない)です。
なので、チケット購入後に見られるスマートEXの画面で子ども料金になっている座席はどこか確認して、私のように間違って大人用のICカードの番号を紐づけることのないように注意してくださいね。(スマートEXの乗車用ICカードの紐付け方法はこちら)
5.帰りの改札口での注意点
小児用ICカードをかざすのは新幹線の改札から
熱海駅は、在来線の改札の奥に新幹線の改札があります。
6歳未満の乳児・幼児は親が同伴していれば大人1人につき2名までは在来線の運賃が無料なので、帰りは在来線の改札にタッチするのは、大人用ICカードのみにしてください。
私は、熱海駅の構造が良く分かっておらず、在来線の改札で自分用と子ども用のICカードをタッチし、熱海駅の新幹線の改札で再びタッチしたところ、またしても改札が目の前で閉まってしまいました…(笑)
まとめ
新幹線の指定席を1人で利用する場合は、6歳未満の子どもであっても、料金がかかり小児用のICカードが必要です。
子ども用のICカードは、子ども用運賃の席に紐づける必要がありますので、紐づける際は慎重に行ってください。
家族連れで新幹線に乗車する際には、デッキ付近の席がおむつ替えがしやすくて便利です。
授乳をしたい場合は、多目的室がある11号車付近の席がオススメです。
熱海駅から入場する際は、6歳未満の子どものICカードは在来線の改札口にはかざさず、奥にある新幹線の改札口からかざすようにしてください。