我が家は車を所有しておらず、車のサブスク「KINTO」を利用してまもなく3年目になります。
今回は「車のサブスク」ってどうなの?と気になっている方に向けて、実際にKINTOを個人契約で利用することで感じた6つのメリット(良かった点)と4つのデメリット(ここがイマイチ)について書いていきたいと思います。
KINTOを利用することで感じたメリット
まとまったお金が無くても新車に乗れる
私たち夫婦は結婚した時にどちらも車を持っておらず、結婚直後に住んでいた賃貸マンションは交通の便が良かった(=駐車場代も高い)ので、すぐに車を購入するという選択をしませんでした。
・基本的に平日はお互い出社して朝から夜まで仕事
・週末の買い物は食材や日用品の購入は近場のスーパーやドラッグストアで
・重たいものやかさばる物はネット通販を利用
・遠出をして遊びに行くのは毎週では無く時々
という過ごし方だったので、必要時のみレンタカーを借りていました。
しかし、いざ子どもが生まれてみると生活は一変
・育児グッズにより出かける時に必要な荷物が急増
・買い物は夫婦揃って行ける週末にショッピングモールでまとめ買い
・急な発熱時などに子どもを小児科に連れて行く必要が出てくる
・孫の顔を見せるために義実家を月に1回訪問する必要あり
など車を利用する頻度がグッと増えたため、車の購入を検討し始めました。
夫婦のみで生活していた期間は2年弱でしたが、その間にもちろん貯金はしていました。
ですが、新車を買うのに頭金で貯金を一気に使ってしまうと不安ということで、月々の支払いで済むリースを検討していたところ、菅田将暉さんらが出ていたKINTOのCMが目に留まり、車のサブスクであるKINTOを利用することにしました。
車にかかる支出を均等にできる
新車をポンと余裕で買えるまでの貯金が無かったため利用することにした車のサブスク「KINTO」ですが、サブスクなので当然毎月かかる費用は一定です。
車を購入している場合は、数年に一度の車検や自動車税、自動車保険(自賠責保険・任意保険・車両保険)の支払いに向けてコツコツ費用を貯めておく必要がありますが、KINTOの場合はそれらが必要ない(サブスク代に全て含まれているため、毎月の家計の管理がとても楽です。
カーリースとKINTOの違いとしては、任意保険の費用は通常のカーリースには含まれていないのですが、KINTOの場合はサブスク代に任意保険の費用も含まれています。
毎月の支払いとしては、KINTOのサブスク代以外には駐車場代とガソリン代のみ考えればOKです。ちなみに、KINTO付帯の自動車保険は、東京海上日動のTAP(一般自動車保険)です。
クレジットカードで支払いができポイントが貯まる
KINTOは任意のクレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、DinersClub)で支払いが出来ます。
我が家は、ルーミーを7年で契約しており、月々の支払いは約2万円、それに加えてボーナス月には11万円の支払いがあるため、年間約46万円の支払いになります。
クレジットカードによっては、年間の利用金額に応じてボーナスポイントが付与されるものもありますので、そういったクレジットカードで支払いをしてポイントアップに必要な年間利用額を達成できれば、還元率が高くなりお得です。
注意点としては、契約後に支払い方法自体の変更(クレジット払い→口座振替、口座振替→クレジット払い)はできないため、契約時に必ずクレジットカード払いを選択しておく必要があります。なお、クレジット払いを契約時に選択しておけばクレジットカードの変更は可能です。
正規ディーラーで点検・車検が受けられ安心感がある
車を所有している場合は、ディーラー以外のところで車検を受けるという選択肢もあるかと思いますが、KINTOの場合はトヨタの販売店で定期点検や車検を受けることになるため、その選択肢はありません。
KINTOの車を受け取った販売店から定期的にハガキが届くので、そのハガキが届いたら電話でアポを取って点検を受けにに行きます。
ちなみに、このハガキでは点検料金が11,000円かかると記載されていますが、KINTOの場合はリース契約なので、実際には費用はかかりません。
まだKINTOを契約して3年経っていないため、1度も車検を通していないのですが、おそらく車検の時も同様の流れになると思われます。
なお、車検は3年目以降に通す必要が生じますので、5年以上でKINTOを契約した場合のみ車検を受けることになります。
コロナ禍でも納車が早かった
我が家がKINTOを契約したのは、2021年の12月上旬でしたが、2022年の1月下旬に納車され、日数にしてわずか42日で新車に乗り始めることができました。
当時、コロナ禍で自動車の生産台数が大幅に低下していて、新車を購入しても納車まで数ヶ月・数年待ちという状況だったので、これはかなり早かったと思います。
生まれたばかりの子を寒い中、病院やお宮参りなどに連れていかないといけなかったため、早く納車してくれて本当に助かりました。
ちなみに、納車と書きましたが、KINTOの場合は車を自宅まで届けてはくれないため、販売店に自分で車を取りに行く必要があります。
家族や友人が運転しても自動車保険が適用される
KINTOを法人でなく個人で契約されている場合は、契約者本人だけでなく配偶者や子ども、両親、親戚さらには友人・知人であっても契約者本人が車の使用を認めた人が運転中に起きた事故も保証されます。
我が家の場合は、まだ乳幼児なので子どもが運転することは想定していませんが、何らかのトラブルがあった際に、両親に車を運転してもらえるというのは心強いです。
KINTOを利用することで感じたデメリット
長期間で契約した場合、ライフスタイルに変化があると大変
車のサブスクKINTOでルーミーを初期費用フリープランで2022年1月から7年契約で契約している我が家ですが、ルーミーを選んだのは、夫婦ともに運転に自信がないため軽自動車以外の小さめの車かつスライドドア式が良かったからです。
3人家族のうちは特に問題なく過ごせていたのですが、今年、もう1人子どもが生まれチャイルドシートを後部座席に2つ置くと車が手狭に感じるようになりました。
夫とKINTOを解約して、もう少し大きい車(シエンタなど)に乗り換えようか相談したのですが、初期費用フリープランかつ長期契約で月々の支払いを抑えている分、解約金が何十万円もかかってしまうので、とりあえず契約期間が満了するまで乗り続けようかという結論になりました。
これからライフスタイルの変化が見込まれる場合は、なるべく短期間(3年・5年)で契約した方が良いのではないかと個人的には思います。
逆に、定年後で夫婦だけの生活をされているなど今後大幅なライフスタイルの変化が見込まれない場合は、長期契約(7年)でも良さそうです。
保険の等級が育たない
KINTOを利用している間は、KINTOに付帯している車両保険を使うことになるため、個人で加入している任意保険の等級を引く継ぐことはできません。
既に自動車保険の等級がある程度育っている方は、自動車保険(任意保険)の「中断制度」を利用してキープしておくと良いです。
我が家の場合は、結婚前はお互いに親が加入している自動車保険を適用してもらっており、恥ずかしながら自身の名義で自動車保険に加入したことがありませんでした。
そのため、中段制度は利用せず(できず)、KINTOではなく新車購入をして新規で自動車保険に加入してもどのみち最初の等級からのスタートなので、この点は特にデメリットになりませんでした。
なお、KINTOは利用期間中に保険の等級が育たない反面、万一事故を起こしてしまった場合にも保険料が上がるということもないため、その点は安心です。
毎月の走行距離に上限がある
KINTOには月間1,500㎞の走行距離制限があります。
契約終了時の走行距離が契約月数×1,500㎞を超えていた場合、トヨタ車(bZ4Xを除く)では1㎞あたり11円(税込)、bZ4X・レクサス車は1㎞あたり22円(税込)の超過料金が発生します。
我が家の場合は、車通勤ではなく週末のチョイ乗り中心で月1,500㎞には到底及ばないため特にデメリットを感じませんが、遠方まで車通勤されているなど頻繁に長距離を走行される方には適していません。
タバコやペットの同乗・カスタムNG
KINTOで利用している車においては、車内喫煙は禁止、ペットの同乗も不可です。
ペットを飼われていて動物病院に連れて行く必要がある方などにはKINTOの利用は適していません。
我が家の場合は、住んでいるUR賃貸の物件でそもそもペットの飼育は禁止されているので、問題ありませんでした。
また、契約満了時に現状復帰ができないようなカスタムは認められないため、車にこだわりがありカスタムして楽しまれたい方もKINTOの利用に適していません。
ナンバーでKINTOを利用していることがバレる?
車のナンバーでKINTOを利用していることがバレることはありません。
レンタカーの「わ」ナンバーのように決まったナンバーが割り当てられるわけではないので、自分から話さない限りはKINTOを利用していることが周りに知られることはありません。
まとめ
車にかかる支出を毎月一定にでき、カーシェアやレンタカーとは異なり自分の車のように何の手続きもなく休日にフラっと車で出かけられるのは、KINTOならではの魅力だと思います。
KINTOが気になるという方は、詳細について公式ウェブサイトで確認してみてくださいね。