結婚相談所を利用しての婚活は、金銭的な負担も大きい分、つい期待も大きくなってしまいがちです。
今回は、自身や友人の結婚相談所を利用した婚活経験を踏まえ、婚活中の方に試して欲しいことをまとめてみました。
入会前に試してみて欲しいこと
①周りの人に結婚したいと話しておく
当たり前のことですが、お金のかかる結婚相談所を利用せず、自然に相手が見つかるに越したことはありません。
日常会話の流れで「結婚しないの?」などと言われることがあれば、余計なお世話と思うかもしれませんが、ムッとせずに「結婚したいけどなかなか出会いが無くて…」と、全く結婚する気がないわけでは無いことをさり気なく伝えておいてください。
私の実体験ですが、5年ほど前にトータル1年半以上結婚相談所を利用していましたが、結局結婚した相手は職場の方に紹介していただいた人でした。
紹介してくださった方は、夫に「誰か良い人いない?」と言われたときに、ポンと私のことが頭に浮かんだそうです。
それは、その方が私が独身主義を貫いているわけではなく、結婚願望があるということをご存知だったからだと思います。
過度な期待はできませんが、周りの人に結婚したいと話しておくと出会いにつながる可能性があります。
お金も全くかかりませんので、自分の素直な気持ち(結婚願望)を周囲に伝えておくのがオススメです。
職場に極端に異性が少なかったり、自身の年齢が上がってきたことにより今の環境で自然な出会いが見込めない場合は、マッチングアプリや結婚相談所の利用も視野に入れると良いです。
②婚活費用を貯めるために実家に出戻る
実家の近くで一人暮らしをしている方向けの方法になりますが、婚活費用を貯める方法として、実家に出戻るという方法があります。
結婚相談所を利用した婚活には、かなりお金がかかります。
5年前に私が利用していた パートナーエージェント では、初期費用だけで10万円以上、月々の会費は約2万円がかかっていました。
初期費用を貯金やボーナスで払ったとしても、会費だけで2万円も支払わないといけませんので、結婚相談所の在籍期間が長くなればトータルでかなりの出費になります。
実家と同じ市内で一人暮らしをしていた私は、月々の会費2万円を捻出するために、両親に「結婚相談所を利用した婚活を始めたいので実家に出戻らせてもらえないか」と伝えました。
幸い両親は出戻りを了承してくれ、実家暮らしに戻って生活費が浮いたことにより、毎月の貯金もしつつ婚活費用を支払うことが出来ました。
③一人暮らしを経験する
私の友人の男性は、海外赴任の前に結婚相手を見つけたいと、結婚相談所を利用して婚活をしていたのですが、その際に仲人さんに言われたのが「男性の実家暮らしは女性にウケが悪いので、一人暮らしをしてみてはどうか」ということでした。
友人は素直にそのアドバイスを受け入れ、マンスリーマンションを借りて一人暮らしを始めたところ、実家暮らしの時には分からなかった家事の大変さが分かったそうです。
一人暮らしを始めた友人の家にみんなで遊びに行った時に、「土日のうちどちらか半日は家事で潰れてしまうし、一人暮らしはお金がかかるね…。」と嘆いていた姿が印象的でした(笑)
その後、友人は結婚相談所を通じて無事にお相手を見つけ、今では1児のパパです。
一人暮らしを始めたことがそのまま婚活の成果に直結したわけでは無いと思いますが、あえて一人暮らしをして家事の大変さや家計管理を結婚前に体験しておくことは、結婚後の生活に必ず役に立つと思います。
相談所に入会する時に試してほしいこと
④心の底から結婚したいと思った時に入会する
私の実体験ですが、「恋愛気分を味わってからあわよくば結婚できたらな…。」では、結婚相談所での婚活は上手く行きませんでした。
恋愛から徐々にステップアップして結婚したい場合は、結婚相談所の利用はおすすめしません。
マッチングアプリなどもっと、精神的にも金銭的にもライトに利用できるサービスを利用するのが良いと思います。
本当に心の底から結婚したいと思った時にのみ、結婚相談所に入会してください。
⑤仕事で多忙な時に入会しない
結婚相談所を利用を始めるにあたっては、金銭的な負担に加えて、婚活にかなりの時間を割く必要があることを覚悟しておいてください。
紹介された相手とお見合いをして一旦仮交際が始まれば、毎週か隔週に1回は、お相手の方とコンスタントに会うことが推奨されます。(そうでもしないと相手と距離が縮まっていかない)
さらに、並行して新規の方と会ったりもするので、週末に自分の好きなことをする時間が想像以上に無くなります。
そして、婚活が上手くいっている間はまだ良いのですが、上手くいかない時期が来ると、「なぜ私はお金を払ってまで、知らない人に気を使いながら貴重な休日の時間を無駄にしているのだ?」と自問自答するハメになります。
仕事が忙しい時期は、週末は体を休めたり気分転換やストレス解消に充てたいと思うのが当然です。
繁忙期を避けて、比較的、精神的にも時間的にもゆとりのある時期に結婚相談所に入会するのがオススメです。
⑥あらかじめ活動期限を決めておく
「6ヶ月、長くても半年以内で相手を見つけなさい」
これは、私が実際に仲人さんに言われたセリフです。
前述のとおり、結婚相談所での婚活は、時間やお金のコストが半端なくかかります。
半年〜1年で相手が見つからなければ結婚相談所を退会するというようにあらかじめ期限を決めておくと良いです。
ダラダラ活動を長引かせないためにも、あらかじめ期限を決めて、その間は何よりも婚活を最優先し、色々な人と会ってその中から結婚相手を選んでください。
私の友人の男性も海外赴任が決まっていたので、それまでの間にお相手を見つけると言って、有言実行しました。
相談所に入会してから試してみてほしいこと
⑦主体的に動くことを心がける
私も勘違いしていたのですが、残念ながら、大金をはたいて結婚相談所に入会しても、仲人やコンシェルジュがあなたにピッタリな人を厳選して紹介してくれる訳ではありません。
私の友人たちは、 パートナーエージェント や ゼクシィ縁結びエージェント での活動で実際に成婚していますが、それらの結婚相談所では、あくまで出会いの機会の提供を受けるだけと心得てください。
結婚相談所での活動は、生理的に無理では無いレベルの外見で、学歴・収入・子どもを希望するかなどの条件が合った方と、関係を構築していくというものなので、受け身のままだといつまで経っても上手くいきません。
結婚相談所で出会った人と結婚した友人(女性)は、「初対面の時から相手に好意を抱いていた訳ではなく、悪い人じゃなさそうくらいの温度感から始まって、毎週会っているうちに徐々に好意を抱くようになり結婚まで進めた」と言っていました。
『別に好きじゃなくても嫌いじゃないならこまめに会う』というのが、ポイントのようです。
⑧結婚に向いている人を探す
結婚相談所に登録されている方は恋愛向き(ルックス良し・女性の扱いに慣れている)ではなくて結婚向き(ルックスは普通〜やや劣る・女性の扱いに慣れていない)の方が多いです。
そんな中で、私が仲人さんにいただいたアドバイスが、「恋愛ではなく結婚に向いている人を探すのが良い」というものでした。
私の場合、夫を職場の方に紹介してもらってからお付き合いをしている間に、仲人さんに「今付き合っている人には特に趣味が無くて…」と言ったところ「趣味が無いなんて最高じゃない!そういう人は結婚後は家族を趣味にしてくれるわよ!」と教えてもらいました。
正直、恋愛だけなら週末には何か趣味に打ち込んでいる人の方が話題も豊富そうですし、惹かれてしまいがちですよね…?
ですが、実際、夫と結婚してみて思ったのは、趣味が無い人は休みの時間を全て家族のために使ってくれるので、特に子どもが生まれてからは大変助かるな〜と。
女性の扱いに慣れていないことも、恋愛ではデメリットになりますが、結婚後は(もちろん個人によるとは思いますが)女性慣れしている人よりも浮気をする確率が低く、ずっと家族を大切にしてくれる点でメリットになります。
⑨減点方式ではなく加点方式で良いところを探す
結婚相談所で出会った相手は、自分の将来の結婚相手となる可能性のある人なので厳しい目(減点方式)で見てしまいがちです。
なかなか難しいのですが、加点方式でお相手の良いところに目を向けられるとご縁を掴みやすくなります。
実例として結婚相談所で知り合った人と結婚した私の友人のエピソードを紹介します。
友人は、結婚相談所で出会った人と仮交際を始めて2ヶ月ほど経った頃に誕生日を迎えました。誕生日付近の週末のデートでお相手の方からプレゼントを貰い、開けてみたところネックレスが入っていました。
女性ならネックレスのプレゼントなんて素敵じゃない、と思いますよね。
ですが、そのネックレスは『友人が好きなアニメの主人公が着けているネックレス』だったんです…!
しかも、友人のリサーチによると随分前に販売されていたもので、程度は綺麗だったけど中古で購入したんじゃないかという疑惑も浮上…。
女性慣れしている人なら、絶対に中古のアニメの主人公が着けているネックレスを選ばずに、デパートのアクセサリー売り場で新品を購入しますよね!
友人も自分の好きなアニメのことを覚えていてくれたのは嬉しいけど、誕生日プレゼントにチョットこれは…と悩んだようで、 パートナーエージェント のコンシェルジュさんに相談したそうです。
その結果、コンシェルジュさん経由でお話が通り、お相手にやんわりと注意=アドバイスがあり、最終的には無事にゴールイン!今は子どもにも恵まれて幸せそうに暮らしています。
長くなってしまいましたが、何が言いたかったかというと、友人は恋愛では即NGとなる行動をお相手にされた時も、「私の好きなアニメを覚えてくれていた」という加点方式で物事を見れていたんです。
婚活では、厳しい目でお相手をジャッジしてしまいがちですが、友人のように加点方式で物事を見るようにすると、一度掴みかけたご縁を離さずに済むかもしれません。
まとめ
結婚相談所への入会は無駄だったと言わないために試して欲しいことを9つお伝えしました。
筆者の周りには結婚相談所で出会った方と結婚した夫婦が4組いますが、いずれも5年以上経っても夫婦仲睦まじく暮らしていますよ。
出会いのきっかけが自然なものでもお見合いでも、いざ結婚して夫婦になってしまえばもう出会いのきっかけなんて傍から見ても分かるわけもなく、ただの”仲の良い夫婦”としか見えません。
一方で、口では結婚したいと言っていても行動しなかった方は、男女問わず5年経った今でも独身のままです。
正直、給料も中々上がっていかないこの時代に、月に数万も出して婚活するなんて馬鹿らしいと思う気持ちも理解できます。
ただ、心の奥底に結婚したいという気持ちがありつつ今の環境で自然な出会いが見込めないようであれば、1度は期限を決めた上で結婚相談所を活用して真剣に婚活をして見てはいかがでしょうか。子育ては大変ですが、自分の子どもは驚くほど可愛いですよ。
この記事を読んでくださった方に、良い出会いがありますように。